1. Top » 
  2. 社会心理学

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  • Genre:

社会心理学 第十一回

社会心理学 第十一回

相互理解を促す実践
1.関係性の中の意味
2.他者性との対立
3.対話の倫理に基づくアプローチ
4.変化力のある対話のアプローチ

1.分かるとは?
 人の心が生む、人の心にあるものではない
 意味は人々が互いに行為する中で創発する
  行為とは補間である
  共同行為→継続的改訂
 理解は他者の心の中を見通すことではない
 互いに行動を調和させることである
 
 疑問、では感情の理解とは何か?

2.他者性
 特定の関係性の維持評価→外部=他者の創出
  他者を否定的に単純化しての理解
 現代=多くの集合体に属する
 課題は対立のない世界を作ることではない
 対立へと向かう不可避な傾向の中で共に進んでいく道を探ること

3.アプローチ
 ハーバーマス
  積極的差別や森林破壊→道徳的原則を押しつけている
  道徳的原則を押しつけるアプローチは間違いである
  対話の倫理に従うと合意に達すると主張

 対話の倫理
 1.対立→議論→同意
 2.平等な立場
 3.対等な力
 4.表面、表現の自由
 5.全員が認める解決法のみが有効
 例として行政、インフォームドコンセント、リスクコミュニケーション
 →こういうものは1.~5.を本当に満たしてるのか
 
 批判
  対話の倫理の正当化ではないか
   対話の倫理はバーバーマスが支えている考えである
  あまりに理念的
   同意が難しい対立があるのが普通
  なぜ同意を追求しなければならないのか
   相互理解との兼ね合い
スポンサーサイト

社会倫理学 第十回

社会心理学 第十回(6/24)

発話→意味を生む
   何かを受けて、何かに向けられている

関係性の中の自己
1.心の言説は内的状態の報告ではなく遂行(パフォーマンス)である
 何かを言うこと=遂行はさらに複雑なパフォーマンスに埋め込まれている
 心の中の「気持ち」ではなく、人と人との間の行動である
 パフォーマンス ≠ 表面的

2.パフォーマンスは関係性の中に埋め込まれている
 パフォーマンスは関係性からくる
 パフォーマンスはある関係性の特定の誰かに向けられる
 パフォーマンスの形成プロセスには他者が入り込む
 個人的な行動も関係性の動きの一部

アイデンティティ
1.語り(ナラティブ)としてのアイデンティティ
 適切な語りは方向性を与える
 自己についての語りからくる方向性→アイデンティティ
 自己物語は他者の存在を前提としている

 他者の機能
 1.オーディエンスとしての他者
  自己物語は特定の行為を含み、これを社会的に検証評価する
 2.助演者としての他者
  自己物語には他者も登場する
 3.もう一人の自己物語の語り手としての他者
  それぞれの自己物語がおり重なり合って自己物語が成立
  互恵的アイデンティティ

社会心理学 第九回

社会心理学 第九回(6/17)

先週の話 社会構成主義の実験
 考え、言語感に基づく
 4つの原則に則る
 実験の目的は社会の改善、自明を疑う
 ナラティブ実験
 アクションリサーチ 当事者との協同的実践を通じてコミュニティの改善を図る
 ※社会構成主義がデータの収集をしないわけではない
  →目的はあくまでも改善のため

関係性の中の自己
 研究者の理論的貢献とは何か
 理論とは色眼鏡である→普段気づかない何かに気づかせる

 メニュー
 1.生成的理論
 2.バフチンの対話主義
 3.関係性の中のアイデンティティ


1.生成的理論
 理論とは言葉であり、言葉とは遂行である
 よい理論とは? 事実、メカニズムを正確に写すことか。
 →社会構成主義では改善が意義
 →いかに生成的であるか

 生成的
  慣習的な理解のあり方に挑み
  新たな意味や行為の世界を開いてくれるような
  世界についての説明のこと

 例 フロイトやマルクスの理論

2.対話主義(バフチン)
 対話とは意味を生む行為である
 その最小単位 発話

 発話の構成要素
  声    社会的環境で存在
  宛名   必ず相手が存在
  宛先の声 宛先の声を発話は反映する

 基本的にオリジナルの言葉などない
 →先行する発話への応答が発話
 →応答がその場その時とは限らない


 社会的言語 ← 発話の拠り所
  話し手の社会階層や所属集団によって
  特徴付けられる類型
   方言など

 ジャンル
  コミュニケーションの典型的な場面によって
  特徴付けられる類型
   お祝いの場、友人間の対話・・・

 1.あらゆる意味は関係性に由来する
 2.個人が何かを意味することが出来るかどうかは
   関係性によって決まる

 意識と自己認識は違う、別の物との関係性が必要

社会心理学 第八回

社会心理学 第八回(6/10)

社会構成主義の研究方法論
 ・話、対話で意味、現実作りをする
 ・研究も4つの原則に則る
 ・事実自体が人々の動きによって作られる(研究はどう荷担するか)

分類
 1.質的研究
 2.歴史・文化的研究

質的研究
 ←→量的研究(自然科学)
 社会生活の質を問い直して改善する研究のこと

 ナラティブ研究 質を問い直すきっかけの一つ
  ~するのは当然/~らしさ のなど共有しているナラティブがある
  → マスターナラティブ ・・・ 大多数が共有する物
  これに対して少数派は抑圧を感じる → 違うナラティブの探求の研究

  例 ジェンダーとサクセスストーリー(メアリー・ガーゲン)
   慣習が人生を縛っている → 著名人の人生解析
    男性 : 高い地位を手に入れるサクセスストーリー ナラティブに支配
    女性 : 他者との関係や自分の環境に踏み込んだ記述
   人間味を欠いたストーリー(男性)に支配されるのがいいか?

  語りの研究 → 支配から解放 (~でなければ→それだけではないはず)


参加型アクションリサーチ 改善手法
 当事者との協同的実践を通じてコミュニティの改善を目指す研究

 例 ヴィラリカ・ユーザーズ・コミッティーの実践(プレランド)
  アフリカ人コミュニティ(貧しい、教育も浸透していない)
   コミュニティ vs 電気供給会社
   (電気不足、値上げ、不正請求)
  →証拠集めをして対抗、また住民参加する

  ポイント
   1.問題のナラティブ収集
   2.過去の黒人闘争史と今後の戦略
   3.草の根民主主義の形成

コルバン 「においの歴史」
 感覚とはなにか

社会心理学 第七回

社会心理学 第七回(6/3)

エスノメソドロジ-
 人々が秩序や理解の意識をいかにして作り出しているのか?を考える
 
 発話のインデックス性と相互反映性

 例 自殺
  これは文脈抜きでは判断できない
  自分の意志かどうかはどうやって知るのか、自然死との違いは

発話のインデックス性(文脈依存性)
 過去の文脈、物証、遺留品という様々なインデックスを集めて
  それらを統合して判断する
 どのインデックスを利用するのか?
  自動的に決まっている・・・おきまりの根拠(Routine Ground)

相互反映性
 違背実験 自明の前提、おきまりの根拠を動揺させる実験
  おきまりの根拠はたいてい守られている
  ここに疑問がいかなければ大丈夫
 
  おきまりの根拠→インデックス→理解--┐
       ↑ この理解こそが強化する   |
       └-------------┘
  このように理解とおきまりの根拠が関わっていること

プロセスとしての対話
 この動きそのもの、そのプロセスが秩序や理解を構成している

存在論・倫理・自己
 共通理解 → 似た状況、似た言葉を用いるといい
 人:バフチン コミュニケーションの求心力
    コミュニケーション→繰り返し
    求心力→パターン確率
    反する文脈は明白→共通理解を外れてはいけない
    批判の基盤を作る

 社会 集合体の集まり 分裂もある
 会話 集合体としての意味・理解を構築するもの
 自己 ある集合体の中で存在、登場する
    言葉によって自己は成り立つ(対話だけではない)
    → Keyword 対話還元主義(対話only)

補足
 対話還元主義ではダメである理由
 1.非言語的要素
 2.物質的コンテクスト 状況の財物によって同じ言葉も意味が変わる
 3.コミュニケーションメディア 同じ言葉もメディアで意味が変わる

社会心理学 第六回

社会心理学 第六回(5/27)

構造としての対話

1メタファー 比喩
 文字通りの解釈と比喩は違う
 慣習的にはどっちだろう?(文字通りの対比or比喩的な対話)
  成績が上がる 最先端の研究 ・・・ 全部メタファ

 様々なメタファ
  心のメタファ
   フロイトの精神分析理論(無意識に抑圧されるものだ)
   防衛反応=無意識領域が出てくる
   心の不調 → 言葉のミスや夢に影響が出る
         セラピストは無意識領域を連想して治療

  考古学メタファ
   様々な証拠 → 結果、歴史の推論

  経験 「容器」としての噂 → メタファ
  思考 統計学メタファ
  感情 動物メタファ、病気メタファ・・・

 心についての理解は様々なメタファのおかげ


2.ナラティブ(物語、語り)
 適切な語りの特徴とは
  1.収束ポイント 話にゴールがある
  2.収束ポイントに関係する出来事 
  3.出来事の順序 整っている
  4.因果的関連 話の上手いつながり
 4つがそろっていると、本当の経験だと見なせる(特に1.4.)

 世界 あるまとまりを持った物

 自己についてのナラティブ
  自分の人生の理解
  他者への自己表現
 
  語り=ナラティブが自分のアイデンティティを形作る

 収束ポイントが
  + 前進する語り
  - 交代する語り

 例 青年と老人の自己についてのナラティブ
  だいたい同じ価値の+/-をたどる

 セラピーによる自己ナラティブ
  問題はどこからくるのかを探る、精神探索
  圧迫、抑圧されているものを解消してあばく
   収束ポイント クライアントの抱える問題
   出来事    問題に結びつく出来事
   順序因果   セラピストとクライアントによる選択

プロセスとしての対話
 エスノメソドロジー
  社会学の一分野で人々の方法についての学問
  秩序や理解の意識を達成するために人々が用いている方法
   

社会心理学 第五回

社会心理学 第五回(5/20)

Keyword:社会構成主義の4つの前提
 ただしこの前提は人によって様々で絶対ではない。

1.私たちが自己や世界を理解するために用いる言葉は「事実」によって規定されない。
  ・こうでなければ!という言い回しはない
  ・知識というのは、他でもあり得る

2.記述や説明、あらゆる表現の形式は「関係」から意味を与えられる
  ・言語ゲームのこと
  ・意味とは心の産物ではなく、関係性の産物である
  ・関係とは社会的関係だけではなく、広く含む

3.何かを記述・表現・説明するとき、同時に自分たちの未来を創造している
  ・表現とは関係性の中での遂行であるから、未来につながる
  ・対話とは自明な考えの再生産である
   ~らしさという自明な考え
   これは会話の流れに支えられていて、それは変えていくことができる

4.自分たちの理解のあり方を反省することが明るい未来にとって不可欠である
  ・明るいとは?常識的ということか?
  ・反省:様々なことを考慮して物事に取り組むこと。
     :当たり前を疑い、他の立場を受け入れること。
  ・自明の前提を全くのぞいた反省はない

1.~4.は第一回~第五回のまとめになる。
すべての前提から逃れる方法などない


対話の力
・構造としての対話
 Keyword:メタファ
・プロセスとしての対話
 Keyword:ドラマ

メタファ
 文字通りの言葉←→メタファ
 文字通りの言葉とは慣習的、メタファとは奇抜
 その程度関係
 レイコフとジョンソン
 議論における戦争メタファ:理解とメタファが不可分

社会心理学 第四回

社会心理学 第四回(5/13)

前回からのイントロ
1.イデオロギー批判の欠点
 ○○には△△が潜んでいる→という言葉も何かの価値観に汚染
2.脱構築批判の欠点
 その批判を語る言葉自体に意味がないのでは?
3.素朴な疑問に答えられないのか
 世の中には明らかに「一般的」と思える言葉がある

(1)写し絵メタファからゲームメタファへ
ヴィトゲンシュタインの主張
 言語ゲーム→言葉とそれが入っている活動を組とする
 言葉の意味は使われ方による
 生活様式:物理的/文化的・・・これらは不可分
新しい言語感
 言葉は現実の写し絵ではなく、現実そのものの構成要素で
 物事を遂行する行為が言葉である
オースティン
 言語行為説・・・発話とは何かを遂行する行為である
 
(2)批判を見直す
 事実を語ること=特定の言語ゲーム
 ある生活様式の中では、事実というものが役に立つが普遍的なものではない
 ある生活様式の中で、活動を調整するものが事実である
 事実や生活な記述というのは、ある生活様式と関係して存在する
1.イデオロギー批判の見直し
 従来:隠されたイデオロギーの詮索
   →どの生活様式がより支持されるか、抑圧されるかの吟味
2.脱構築批判の見直し
 従来:批判の言葉自体に意味がない、テキストの牢獄
   →テキストとは行為としてのテキストである。
    その言葉がある生活様式でどのような位置づけかを考えよう

社会心理学 第三回

社会心理学 第三回(4/22)

言語をめぐる事件
1.伝統的な言語観
2.価値中立的な言語
3.客観的な記述
4.意味への根拠

1.
 言語=現実への写し絵(言語の対応理論)
 言語の正しさは現実との一致によって確かめられる
 言葉=現実→自然科学(言葉による知識の蓄積と検証)
 
2.
 伝統的に、正確な記述は価値中立的
 言葉は価値観や利害にとらわれてはいけない
 イデオロギー批判
  一見、中立的な主張の背後にある利害・関心・価値を
  暴こうとする批判
 (例)生物学のテキスト「女性の身体」
  ・様々なことが客観的に書かれているらしい
  ・否定的な言い回しが多く使われている
   (例)女性は子孫を残すための向上
  ・これは著者の価値観から来ている
  ・決して中立的ではない、知らず知らずのうちに価値観に左右される
  イデオロギーの再生産

<ソシュール>
 科学としてコミュニケーションを研究する分野を開拓
 1.シニフィアンーシニフィエの結びつきは恣意的
  シニフィアン・・・意味する物
  シニフィエ ・・・意味される物
  つまり言葉と現実とほぼ同じ意味
 2.記号のシステムはその内的な論理に支配されている
  言葉は並べ替えると意味合いが変わる

3.
 伝統的には、客観的な記述=言語と世界が一致
 ソシュールによれば、この対応は唯一ではない
 客観的とは言葉と言葉の関係、結びつきで決まる
 正しい描写、一致度ではなく、記述のスタイルで客観性をはかる

4.
 致命的な批判
 ジャック・デリダの脱構築批判
 1.意味は抑圧的
  言葉→差異のシステムである
  (例)「白い」は「白くない」を否定すること前提で意味を持つ
  つまり在と不在を考え、不在を抑圧することが在を際だたせる
 2.言葉と言葉の依存関係
  差延・・・差異+遅延
  言葉・・・他の言葉との違いで意味をとる:差異
  言葉・・・それを語る別の言葉=意味の痕跡:遅延
   →辞書のことを言っている
   →説明するために別の言葉を用いる
   →言葉の枠を出ない A=B、B=C、C=D、D=E・・・・

社会心理学 第二回

社会心理学 第二回(4/15)

伝統的な個人感
 個人・・・心を備えた肉体?
  心はどこにある
  脳を解析すると悩みに効くか
 個人・・・心を内蔵した肉体
  内側のどこかにある
  それ以上でも以下でもない
 主客二元論の世界観
 内界と外界
 知覚・・・外界のものを内界に写す
 内界の中にも内界がある

理論的難問
 伝統的個人感は素朴な事実を説明できない
 1.頭の中に思い浮かべる
  そのままの意味ではないはず
  外界→内界というものの比喩
 2.他者も心を持つ?
  心は外から見えない
  その人が何を考えているか不明なはず
  →他の人が「~と思っている」とは思い込み?
  →人は心の有無を無意識になぜか識別できる
 3.自分の心はわかる
  本当か
 4.わかり合う
  知識の共有は出来るのか
  AとBがXをわかり合うとは?
    A知(X)       B知(X)
    これではわかり合っていない
    複数の人が同じことを知っているだけ
  わかり合うとは?・・・相互知識のパラドックス
    A知(X)       B知(X)
    A知(B知(X))    B知(A知(X))
    ・・・これが無限に続くことが必要
 5.怒る(内界)←→なぐる(外界)
  どのような関係があるのか・・・心身問題

伝統的個人感と現代社会
 1.孤立と不信の問題
  伝統的→自分はとても孤独、わかっているつもり
 2.表面的・打算的な人間関係
  人は自分のことが大切になる
 3.共同体の軽視
  評価や治療などの対象が個人中心へ

Page Top

訪問者

お引っこし。 http://parabola.sblog.jp/

プロフィール

parabola0

Author:parabola0
Twitter用ですが…。
プロフィール

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
カテゴリ
月別アーカイブ
検索フォーム
リンク

このブログをリンクに追加する

QRコード
QRコード
RSSリンクの表示
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。